最終更新:2026年10月18日
結論:20代マーケターは「いま自分がどのフェーズか」でサービスを使い分ける
ぼくは博報堂で13年、アクセンチュアで5年、合わせて18年ほど会社員をやりました。その間、採用面接で20代の候補者をかなりの数見ています。そこでずっと感じていたのが、「エージェント選びの時点で、すでに差がついている」ということです。
20代マーケターが転職サービスを選ぶとき、必要なのは「おすすめランキング」ではなく、自分のフェーズ・専門性・温度感に合った役割分担を知ることです。第二新卒で実務未経験に近いなら伴走型のUZUZ。キャリアの方向が見えないならANNA。そもそもどのエージェントがいいかわからないなら転職エージェントナビ。まだ情報収集の段階ならリクナビNEXT。この記事では、面接官としての視点から、それぞれの使いどころを整理していきます。
第二新卒で、未経験からマーケター職に挑戦したい人は、まずUZUZの無料カウンセリング(所要時間は初回30分程度)から始めるのが合理的です。
面接官をやっていて感じた「20代候補者の差」
採用側の立場で20代の書類や面接を見ていると、エージェントの影響がかなりはっきり出ます。職務経歴書の構成、志望動機の粒度、「なぜこの会社か」の解像度。ここが整っている人と、テンプレートのまま出してきた人の差は、はっきりと大きいです。
でも、これは候補者本人の能力の差というよりも、「自分の状態に合ったサポートを受けているかどうか」の差だったりします。経験が浅い20代こそ、エージェントの力が結果を左右します。だからこそ、最初の選び方を間違えないことが大事です。
20代マーケターのための3つの判断軸
転職サービスを選ぶ基準は、大きく3つに分けられます。「フェーズ」「専門性」「温度感」です。マーケター転職エージェントおすすめ6選【使い分けの判断軸で選ぶ・2026年版】でも同じ3軸を紹介していますが、ここでは20代に特化して翻訳します。
軸①:フェーズ — いまの自分はどこにいるか
20代の転職は、大きく3つのフェーズに分かれます。
- 第二新卒(社会人1〜3年目):実務経験がまだ浅い。職種チェンジも選択肢に入る。「マーケターになりたいけど、今はまったく別の仕事をしている」人もここに含まれます
- 若手経験者(3〜5年目):マーケティング系の業務に関わっている。ただ、自分の強みを言語化できるほどの実績はまだ少ないと感じている
- 20代後半の即戦力候補(5年目〜):広告運用、CRM、データ分析など、明確な得意領域がある。年収アップや裁量の拡大を狙っている
このフェーズによって、必要なサポートの形はまるで違います。第二新卒なら「何が向いているか」から一緒に考えてくれる伴走型が必要ですし、即戦力候補なら専門性の高いエージェントのほうが求人の質が合います。
軸②:専門性 — マーケティングの「どこ」をやりたいか
マーケティングと一口に言っても、領域はかなり広いです。広告運用、SEO、SNS、CRM、ブランド戦略、データ分析。20代だと「まだ決まっていない」という人も多いと思います。それ自体は問題ではないです。ただ、「決まっていない人」と「決まっている人」で、使うべきサービスは異なります。
- 方向が決まっていない:まずキャリア相談ができるサービスを使う。求人紹介の前に「整理」が必要
- 方向がぼんやり見えている:伴走型のエージェントで、具体的な求人を見ながら解像度を上げる
- 得意領域が明確:マーケティング特化型のエージェントで、専門性にフィットした求人を引き出す
軸③:温度感 — 今すぐ動きたいか、まだ迷っているか
これが意外と見落とされます。「今すぐ転職したい」人と「なんとなく考え始めた」人では、登録すべきサービスの種類が違います。温度感が低いのにガンガン求人を送られると消耗しますし、温度感が高いのに自分一人で求人を眺めているだけだと機会損失になります。
4つのサービスの役割分担を整理する
ここからは、3つの判断軸をもとに、UZUZ・ANNA・転職エージェントナビ・リクナビNEXTの役割分担を具体的に見ていきます。
| サービス名 | 役割 | 合うフェーズ | 専門性の段階 | 温度感 |
|---|---|---|---|---|
| UZUZ | 第二新卒特化の伴走型エージェント | 第二新卒(1〜3年目) | 方向が決まっていない〜ぼんやり | 中〜高 |
| ANNA | キャリア設計のコーチング | 20代全般 | 方向が決まっていない | 低〜中 |
| 転職エージェントナビ | エージェント選びの相談窓口 | 20代全般 | 問わない | 中 |
| リクナビNEXT | 求人データベースで自分のペースで探す | 20代全般 | 問わない | 低 |
それぞれ、もう少し掘り下げます。
UZUZ — 第二新卒・未経験マーケターの伴走役
UZUZは20代の第二新卒・既卒に特化した転職エージェントです。ぼくがこの記事で一番推したいのがUZUZで、理由は「経験の浅い20代にとって、もっとも手厚いサポート体制がある」からです。
面接官をやっていた立場で言うと、第二新卒の採用で一番よく見るのは「自分の言葉で志望動機を話せるかどうか」です。経験が少ない分、ポテンシャルと論理性で判断することになります。そのとき、一人で書類を作って応募してきた人と、エージェントの壁打ちを経て解像度を上げてきた人の差は明らかでした。
UZUZの特徴
- 一人あたり平均12時間以上のサポート:業界でもかなり長い。書類添削、面接対策、キャリア相談をじっくりやってくれます
- ブラック企業の徹底排除:離職率、労働時間、雇用形態などの基準で求人をフィルタリングしている。入社後の定着率は96.8%(UZUZ公表値)
- IT・Web系の求人に強い:マーケティング職の求人も含まれますが、どちらかというとIT系全般に広い
- オンライン完結:全国対応。地方在住でも使えます
UZUZの注意点・合わない人
よいことばかり書いても意味がないので、注意点もはっきり書きます。
- マーケティング専門のエージェントではない:IT・Web系全般に強いサービスなので、「広告運用の求人だけ見たい」「事業会社のCMO候補を狙いたい」という人には求人の専門性が物足りない可能性があります
- 20代後半で実績がある人にはサポートが手厚すぎるかもしれない:伴走型のよさは経験が浅い人にとってこそ発揮されます。すでに自分でキャリアの方向性を明確に語れる人は、もっと専門性の高いエージェントのほうが効率的です
- 求人は大手よりも中小・ベンチャーが多め:大手企業にこだわりがある人は、並行して別のサービスも使ったほうがいいです
ぼくの感覚だと、UZUZが最もフィットするのは「社会人1〜3年目で、マーケティングに興味はあるけど実務経験はまだ少ない。書類や面接に不安がある」という人です。
初回カウンセリングは無料で、所要時間は30分程度。合わないと思ったら、その場で終了できます。
ANNA — 「何がしたいかわからない」を整理するキャリア設計
ANNAはキャリアコーチング型のサービスです。転職エージェントとは違い、求人を紹介することが目的ではなく、「自分はどんなキャリアを歩みたいのか」を整理することに重点を置いています。
20代マーケターの転職相談で一番多いのが、「マーケティングを続けたいのか、別の方向に行きたいのか、そもそもわからない」というパターンです。この状態でいきなりエージェントに登録しても、紹介される求人を見てもピンとこない、ということが起きがちです。
ANNAが合う人
- 「転職したほうがいいのか、今の会社に残るべきか」から迷っている
- マーケティングの中でどの領域に進みたいか整理できていない
- 求人紹介より先に、自分のキャリアの軸を言語化したい
ANNAの注意点
- 有料のプログラムがある:エージェントのように無料で使えるサービスとは性質が違います。投資として割り切れるかどうかは判断が必要です
- 求人紹介は主目的ではない:「とにかく早く次の会社を見つけたい」という人には向いていません
「転職するかどうかも含めて、一回立ち止まって考えたい」という温度感の人にとっては、エージェントよりもANNAのほうが先に使うべきサービスです。
転職エージェントナビ — エージェント選び自体に迷ったときの相談窓口
転職エージェントナビは、「どのエージェントが自分に合うのかわからない」人のためのマッチングサービスです。エージェントを紹介してくれるエージェント、と考えるとわかりやすいです。
正直なところ、転職エージェントは数が多すぎます。リクルートエージェント、doda、マイナビ、JACリクルートメント、業界特化型……。20代で初めての転職だと、「どれに登録すればいいのか」がわからなくて当然です。
転職エージェントナビが合う人
- エージェントの違いがよくわからない。比較する基準がない
- 過去にエージェントに登録したけど、担当者と合わなかった経験がある
- 自分の希望に合ったエージェントを、第三者に選んでもらいたい
転職エージェントナビの注意点
- 最終的には紹介先のエージェントの質に左右される:ナビはあくまで入口。紹介されたエージェントが自分に合うかどうかは、面談してみないとわかりません
- マーケティング業界に特化しているわけではない:幅広い業界のエージェントを紹介するサービスなので、マーケ専門のエージェントを確実に引き当てたいなら、最初から専門型に行くほうが確実です
「まず誰かに相談したいけど、どこに相談すればいいかわからない」という状態のときに、最初の一歩として使いやすいサービスです。相談は無料で、所要時間は初回30分ほどです。
リクナビNEXT — 自分のペースで市場を見たいとき
リクナビNEXTは、自分で求人を検索して応募する転職サイトです。エージェントのように担当者がつくわけではないので、自分のペースで動きたい人に向いています。
「まだ本格的に転職活動を始めるつもりはないけど、どんな求人があるのか見ておきたい」という温度感の人は、まずリクナビNEXTで市場を眺めるところから入るのが自然です。
リクナビNEXTが合う人
- エージェントからの連絡に追われたくない
- まずは求人の量と傾向を把握したい
- グッドポイント診断で自分の強みを言語化してみたい(これは無料で使えます)
リクナビNEXTの注意点
- 一人で全部やる必要がある:書類添削も面接対策もセルフサービス。経験の浅い20代にとっては、ここが最大のハードルです
- 求人の数は多いが、選別が難しい:マーケティング系の求人は広告代理店からSaaS企業まで幅広く出ていますが、自分に合う求人を見極める目がないと情報に溺れます
- スカウトの質にばらつきがある:登録するとスカウトメールが届きますが、条件に合わないものも多い印象です
リクナビNEXTは「転職の温度感が低い段階で、市場を見る目を養う」ために使うのが合理的です。本格的に動くときには、エージェントと並行して使うのがいいです。
フェーズ別の組み合わせ方
4つのサービスは競合ではなく、役割が違います。自分のフェーズに応じて、組み合わせて使うのが現実的です。
パターンA:第二新卒で未経験からマーケターを目指す人
UZUZ(メイン)+リクナビNEXT(サブ)
UZUZで書類・面接のサポートを受けながら、リクナビNEXTで市場全体の相場観を掴む。この組み合わせが一番多いパターンだと思います。方向性がまったくわからない場合は、先にANNAでキャリア設計をしてからUZUZに行くのもありです。
パターンB:20代後半で「このままでいいのか」と感じ始めた人
ANNA(まず整理)→ 転職エージェントナビ(エージェント選び)
「転職するかどうか」から迷っているなら、先にANNAで自分のキャリアの軸を言語化する。その上で、転職エージェントナビを使って自分に合ったエージェントを見つけてもらう。この順番が合理的です。
パターンC:マーケ経験3年以上で専門性がある人
この記事で紹介している4つのサービスよりも、マーケティング特化型のエージェントのほうがフィットする可能性が高いです。マーケター転職エージェントおすすめ6選【使い分けの判断軸で選ぶ・2026年版】のほうが参考になると思います。
使わなくていい人・いま動かなくていい人
ここまで読んで「自分はどれにも当てはまらない気がする」と思った人もいるかもしれません。それは、いま転職サービスを使うタイミングではない可能性があります。
- 入社1年未満で、まだ仕事の全体像が見えていない人:最低でも1年は現職で経験を積んだほうがいいです。短期離職は面接官の目にもかなり引っかかります
- 「なんとなく嫌だから辞めたい」だけで、次にやりたいことがゼロの人:エージェントに登録しても、紹介される求人を全部断ることになりがちです。まずANNAのようなキャリアコーチングで整理するか、20代で転職を考えているなら、知っておきたいことを先に読んでみてもいいかもしれません
- 年収や条件だけで転職先を選ぼうとしている人:20代の転職で年収だけを軸にすると、経験の幅が狭まるリスクがあります。dodaの調査では20代の転職者の平均年収は350万円前後とされていますが、この数字に振り回されないほうがいいです
登録の流れ・かかる時間・断り方
「登録したら後に引けなくなるのでは」という不安がある人も多いと思います。結論から言うと、どのサービスも途中でやめられます。
UZUZの場合
- 登録:Webフォームで基本情報を入力(5分程度)
- 初回カウンセリング:オンラインで30分程度。無料です
- その後:求人紹介→書類添削→面接対策と進みますが、どの段階でも「やっぱり今はやめます」と言えます
- 断り方:担当者にメールかチャットで「今回は見送ります」と伝えるだけです。引き留めがしつこいという話はあまり聞きません
ANNA・転職エージェントナビ・リクナビNEXTも同様
いずれも初回相談や登録は無料です。ANNAは有料プログラムに進む場合のみ費用が発生します。リクナビNEXTは登録してもエージェントからの連絡はないので、完全に自分のペースで動けます。転職エージェントナビも初回相談は無料で、合わなければそこで終了できます。
20代で初めての転職活動だと、「登録する」こと自体にハードルを感じるかもしれません。でも、登録は転職の意思決定ではないです。情報を集める行為でしかありません。
面接官から見た「20代で転職してうまくいく人」の共通点
最後に、採用面接をやっていたぼくの実感を少しだけ書きます。
20代の転職でうまくいく人に共通していたのは、「自分のスキル不足を正確に認識していること」でした。スキルがないこと自体は問題ではないです。20代なのだから当然です。でも、「自分に何が足りないか」を言語化できている人は、ポテンシャル採用でも説得力がありました。
逆に、「御社で成長したい」としか言えない人は苦しかったです。成長は結果であって、志望動機にはならないからです。この「解像度の差」は、エージェントとの壁打ちの量に比例していたように思います。
20代マーケターの転職戦略|「スキル不足」で迷う人ほど動き方を間違えるで、この話をもう少し詳しく書いています。「スキルが足りない」と感じて動けなくなっている人は、そちらも読んでみてもらえたら、何かヒントが見つかるかもしれません。
よくある質問
20代で転職エージェントを使うのは早すぎませんか?
早すぎることはないです。リクルートワークスの調査でも、20代の転職者は増加傾向にあります。ただ、入社1年未満での短期離職はリスクが高いので、最低でも1年は経験を積んでからのほうが選択肢が広がります。
マーケティング未経験でもUZUZで求人を紹介してもらえますか?
紹介してもらえます。UZUZは第二新卒・既卒に特化しているので、未経験からのキャリアチェンジにも対応しています。ただし、マーケティング専門のエージェントではないので、紹介される求人はIT・Web系全般が多い傾向です。
複数のサービスに同時に登録してもいいですか?
問題ないです。むしろ、フェーズの異なるサービスを並行で使うのは合理的な判断です。たとえば「UZUZで書類対策を進めながら、リクナビNEXTで市場を眺める」という使い方は自然です。
エージェントに登録したら、すぐに転職しないといけないですか?
そんなことはないです。「情報収集の段階です」と最初に伝えれば、エージェント側も無理に求人を押してきません。UZUZも転職エージェントナビも、初回カウンセリングの段階で温度感を伝えれば大丈夫です。
転職エージェントナビとUZUZの違いは何ですか?
転職エージェントナビは「どのエージェントが合うかを相談する窓口」で、UZUZは「自分自身が転職サポートを受けるエージェント」です。役割がまったく違います。エージェント選びの段階で迷っているなら転職エージェントナビ、第二新卒として具体的にサポートを受けたいならUZUZです。
20代の転職は、選び方で結果が変わる
ぼくは40歳で独立して、いま41歳です。振り返ると、20代のキャリア選択が今の自分をかなり規定しています。あのとき博報堂に入っていなかったら、アクセンチュアに転職していなかったら、今ここでこの記事を書いていることもなかったと思います。
20代の転職は、スキルよりも「どう動いたか」で差がつきます。そしてその動き方は、最初にどのサービスを選ぶかで大きく変わります。
第二新卒で、未経験からマーケターを目指す人は、まずUZUZの無料カウンセリングで自分の状態を整理するところから始めるのがいいと思います。30分の面談で、少なくとも「次に何をすればいいか」は見えてくるはずです。