博報堂に13年、そのあとアクセンチュアに5年。ぼくは広告代理店からコンサルへ、いわゆる「畑違い」の転職をした人間です。結論から書くと、この転職でぼくの市場価値は明確に上がりました。40歳で独立できたのも、あの5年があったからです。
でも、いいことばかりではありませんでした。最初の半年は「自分は何もできないのではないか」と本気で思いました。代理店で通用していたものが、コンサルではまるで評価されない。その落差の話も、包み隠さず書きます。
そのうえで、これから代理店からコンサルを目指す人に、ぼくが実際に見てきた範囲でおすすめできる転職サービスを紹介します。急いでいる人のために、先に結論だけ置いておきます。
急いでいる人向けの結論
- コンサル未経験から、戦略・総合系コンサルを本気で目指す人 → コンサル特化のMyVision。まず無料相談で「今の経歴でどこまで狙えるか」を測る
- DX・AI・M&Aなど、伸びている領域のコンサルを狙う人 → 領域特化に強いNewMA
- 金融・ハイクラス寄りで、年収を上げにいきたい人 → KOTORA
コンサル転職は、情報戦です。「ケース面接」という独特の関門があり、ここを対策なしで受けると、経歴が良くても普通に落ちます。だからこそ、コンサル専門で対策ノウハウを持つエージェントを使うかどうかで、結果がまるで変わります。まず無料相談だけでも、自分の現在地がわかります。
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代理店で評価されたものが、コンサルでは通用しなかった

まず、いちばん正直な話から書きます。転職して最初の半年、ぼくは苦しみました。
博報堂では、ぼくは「筋のいい提案を組み立てる人」として評価されていました。空気を読んで、クライアントの気持ちを汲んで、きれいな一枚絵に落とす。それが代理店の価値でした。
ところがアクセンチュアに移ると、その筋のよさは、ほとんど評価されませんでした。求められたのは「なぜそう言えるのか」を数字とロジックで詰め切ること。ぼくが「なんとなくこっちがいい気がします」と言うと、上司に静かに聞かれました。「その”気がする”の根拠は何ですか」。あれは効きました。代理店で15年近くやってきた武器が、通用しない世界がある。それを40歳近くで思い知りました。
ひとくちにコンサルと言っても、色は会社ごとにかなり違います。ぼくがいたアクセンチュアや、デロイト トーマツ、PwC、KPMG、EYといった総合系(BIG4)は、戦略から実行・システム導入まで幅広く扱います。一方でマッキンゼー、ボストン コンサルティング グループ、ベインといった戦略系は、より上流の意思決定に絞ります。アビームやベイカレントのように国内案件・DXに強い会社もあります。同じ「コンサル転職」でも、どの色の会社を狙うかで、必要な準備がまったく変わります。ここを最初に整理してくれる相手がいるかどうかは、想像以上に大きいです。
でも、そこで身についた「論理で詰める力」は、独立した今、いちばんの武器になっています。代理店の”筋のよさ”とコンサルの”詰める力”、両方を持っているマーケターは実は少ない。この掛け算が、ぼくの市場価値の正体でした。代理店からコンサルへの転職は、その掛け算を取りにいく動きだと、今なら言えます。
コンサル転職で、エージェント選びが結果を分ける理由

「どのエージェントでも同じでしょう」と思っている人は、コンサル転職では損をします。理由を、マーケターとして構造から書きます。
コンサルの選考にはケース面接という独特の関門があります。「日本の喫茶店の市場規模を推定してください」のような、その場で考えさせる問題です。これは慣れと対策が明確に効く領域で、対策した人としていない人で、通過率がはっきり分かれます。総合型の大手エージェントは求人数こそ多いですが、この対策までは面倒を見きれないことが多いです。
もうひとつ、エージェントの収益構造の話も開示しておきます。エージェントは、あなたを転職させて採用企業から報酬をもらう仕組みです。だから「受かりやすい求人」に寄せたくなる力が働きます。コンサル特化のエージェントを選ぶ意味は、この力を「コンサルに受かる方向」に揃えられることにあります。誰のインセンティブで動いているかを見る——マーケターのぼくがいちばん大事にしている視点です。
MyVision|コンサル未経験から本気で狙うなら

結論:コンサル未経験から、戦略・総合系を本気で目指す人に、いちばん合います。
MyVisionは、コンサル業界に特化した転職エージェントです。強みは、さっき書いたケース面接の対策ノウハウを、コンサル特化だからこそ深く持っていること。マッキンゼーやBCGのような戦略系と、アクセンチュアやデロイト、PwCのような総合系(BIG4)では、見られるポイントも通る答え方も違います。そのファームごとの違いを踏まえて対策できるのが、コンサル特化エージェントの価値です。
ぼくが代理店からコンサルに移るとき、いちばん欲しかったのがこれでした。当時のぼくは「自分の代理店の経歴が、コンサルでどう読まれるのか」がまったくわからなかった。強みなのか弱みなのかも判断できない。その翻訳を、業界を知る人にやってもらえるだけで、対策の精度がまるで変わります。
正直に、向かない人も書いておきます。
- 「とりあえず求人を大量に見たい」だけの人には向きません。それは総合型大手の役割です
- コンサルにまったく興味がなく、なんとなく年収だけ上げたい人も、無理に使わなくていいです
- 逆に、未経験だけどコンサルに本気で入りたい人には、対策の相棒としてこれ以上ない相手になります
いきなり応募する必要はありません。まず無料相談で、今の経歴でどのファーム・どの職種まで狙えるのかを一度聞いてみる。それだけでも、自分の市場価値の現在地がはっきりします。
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領域で狙うなら|NewMA・KOTORA
コンサルと一口に言っても、いま伸びている領域は決まっています。領域を絞って狙うなら、専門のエージェントのほうが刺さります。ぼくが提携している範囲で挙げておきます。
NewMA(DX・戦略・AIコンサル)
「これから伸びる領域のコンサルを狙いたい」人に。DX・戦略・AIといった、いま需要が急拡大しているコンサル領域に特化した転職支援です。ぼくがアクセンチュアにいた頃も、この領域は人がまるで足りていませんでした。市場が伸びているところは、未経験でも入り込む隙が大きい。狙い目としては合理的です。
NewMA(M&A特化・若手ハイクラス)
「M&A業界に、若いうちにチャレンジしたい」人に。同じNewMAでも、こちらはM&A特化のハイクラス転職支援です。M&Aは年収レンジが高く、若手でも成果次第で大きく伸ばせる世界です。ハードですが、リターンの大きい選択肢として。
KOTORA(金融・ハイクラス・コンサル)
「金融も含めたハイクラスで、年収を上げにいきたい」人に。金融・コンサルのハイクラス領域に強い転職サービスです。すでにある程度の経歴がある人が、次のステージで年収を引き上げるときの選択肢になります。
Samurai Job(外資系・グローバルハイクラス)
「外資系ファーム、あるいは英語を使うグローバルなポジションを狙いたい」人に。外資系・グローバル・ハイクラスに特化した転職支援です。コンサルは外資系ファームも多く、英語ができる人ほど選択肢が一気に広がります。年収レンジも上がりやすいので、語学に自信がある人はここも当たっておくと良いです。
面談って、何をするのか(不安の除去)
コンサル転職の相談でいちばんの不安は「まだ受かる自信もないのに、相談していいのか」だと思います。ここははっきり書きます。自信がない段階こそ、相談する意味があります。
無料相談でやるのは、今の経歴の棚卸しと、どのファームがどう評価するかの見立て、そしてケース面接の対策方針です。多くはオンラインで完結します。ここで「今すぐ転職する」と決める必要はまったくありません。ぼくがおすすめするのは、今の自分がコンサル市場でどう値付けされるのかを知るためだけに、一度受けてみる使い方です。
自分の市場価値は、社内にいるだけでは絶対にわかりません。外の物差しを当てて初めて見えます。相談は、その物差しを無料で借りる行為です。
まとめ:迷ったら、この順番で
最後に、タイプ別にもう一度整理します。
- コンサル未経験から本気で目指す → MyVision。まず無料相談で現在地とケース対策の方針を得る
- DX・AI・M&Aなど伸びる領域を狙う → NewMA
- 金融・ハイクラスで年収を上げる → KOTORA
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代理店からコンサルへ移った半年間、ぼくは自分を否定され続けているようで、しんどかったです。でもあの落差が、ぼくを一段強くしました。代理店の筋のよさと、コンサルの詰める力。両方を持ったとき、市場での値段は変わります。
その一歩を踏み出すかどうかは別として、今の自分がコンサル市場でいくらの値がつくのかを知っておくのは、絶対に損になりません。無料相談で現在地を測る。それだけでも意味があったと、ぼくは思っています。