iPhoneが日本に出た頃から使っていたソフトバンクを解約して、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に乗り換えました。おそらく15年ぶりくらいのキャリアチェンジです。結論から書くと、東京で普通に5Gがつながり、データは無制限、テザリングも使い放題で、月3,278円。電話回線をほとんど使わない人は、もうこれでいいと思います。
ただ、15年変えなかった人間なので、不安もありました。だから保険として、3大キャリアの回線をつかめる買い切り型のWi-Fiルーターも一緒に買っています。この記事は、その2つをセットにして、同じ「ギガ使い放題」をソフトバンク・ドコモ・auでやるといくら違うのかを計算した記録です。料金は2026年10月時点のものです。
結論:同じ無制限で、年間約5万円の差が出る
大手3社の無制限プランは定価で月7,425円から8,448円、楽天モバイルは条件なしで月3,278円です。差額は月4,000円以上、1年で約5万円になります。
| キャリア | プラン | 月額(定価・税込) | 割引をすべて使った最安 | テザリング上限 |
|---|---|---|---|---|
| ドコモ | ドコモMAX | 8,448円 | 5,148円 | 無制限 |
| au | 使い放題MAX+ | 7,788円 | 5,258円 | 月60GB |
| ソフトバンク | メリハリ無制限+ | 7,425円 | 4,928円 | 月50GB |
| 楽天モバイル | Rakuten最強プラン | 3,278円 | 3,168円(家族割) | 無制限 |
出典:楽天モバイル公式/ドコモ公式/au公式/ソフトバンク公式/pricey.jp 無制限プラン4社比較(2026年5月)。au・ソフトバンクは月200GB超で速度制御あり。
ぼくが使っていたソフトバンクのメリハリ無制限+で計算すると、定価7,425円との差は月4,147円、年間49,764円です。割引をすべて効かせた4,928円と比べても、年間19,800円の差が残ります。
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大手3社の「最安」には、3つの条件がある
大手3社の割引後の料金は、「家族で3回線以上」「光回線とセット」「指定のクレジットカードで支払い」の3つをそろえた人だけの値段です。1つでも欠けると、定価に近づいていきます。
ぼくは独立して一人で会社をやっています。家族割の回線は組めないし、光回線もすでに別のところで契約している。つまり大手の「最安4,928円」は、最初からぼくの値段ではなかったわけです。15年間、なんとなく定価に近い金額を払い続けていました。
マーケターとして見ると、これは「束縛の設計」です。安くする代わりに、家族・自宅回線・決済を全部ひとつの会社に預けさせる。合理的な設計ですが、独立した人や一人暮らしの人には、割引の入口がほとんどありません。楽天モバイルは条件なしの一本値なので、自分がどの条件に当てはまるかを考える必要がない。ここが、料金の数字以上に大きい違いだと思っています。
「無制限」の中身は、テザリングで差がつく
無制限と書いてあっても、パソコンにつなぐテザリングには上限があるプランが多いです。ソフトバンクは月50GB、auは月60GBまで。ドコモと楽天モバイルは、テザリングも無制限です。
ぼくはカフェやコワーキングで、スマホのテザリングでMacをつないで仕事をします。動画の書き出しや画像の生成をやる日は、1日で10GB近く使うこともある。月50GBの上限は、ぼくの使い方だと月の後半で確実に当たります。上限を超えると最大300kbpsまで落ちるので、実質的に仕事ができません。
乗り換えてから1か月、楽天モバイルのテザリングで仕事をしていますが、上限を気にする時間がなくなりました。東京の都心なら5Gでつながり、速度も体感で困ることはありません。ただし混雑時には公平性のために速度制御がかかる場合がある、と公式にも書かれています。この点は後の不安要素のところで触れます。
電話をほとんど使わない人ほど、楽天モバイルが向いている
Rakuten最強プランは、専用アプリ「Rakuten Link」から発信すると、国内通話が無料です(0180や0570などの一部番号は除く)。標準の電話アプリからかけると30秒22円かかります。
ぼくの電話回線の使い道は、ほぼ本人確認のSMSを受けることだけです。打ち合わせはZoom、連絡はSlackかLINE。月に電話をかける回数は片手で足りる。電話を「主」にしていない人にとって、電話番号は維持するだけのものです。その維持費が大手だと7,000円台、楽天だと3,000円台。この差に理由が見つけられなくて、やっと腰を上げました。
逆に、仕事で1日に何十件も電話をかけ、アプリ経由の発信に抵抗がある人は、ここが引っかかる可能性があります。
▶ 楽天モバイルに乗り換える(事務手数料無料・MNPはオンラインで完結)
不安要素は「エリア」。だから保険に、買い切りWi-Fiを持った
楽天モバイルの不安は、料金ではなくエリアです。都心は問題なくても、スキー場や山間部、地方のワーケーション先でどうなるかは、使ってみるまで分かりません。15年変えなかった人間が乗り換えるとき、いちばん怖かったのはここでした。
そこで、電話回線とは別に、買い切り型のWi-Fiルーター「WiFi東京プリペイド」を契約しました。ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアの回線に対応しているので、楽天がつながらない場所では、こちらが大手の電波をつかんでくれます。スノボに行ったり、ワーケーションしたり、万が一の遠出があっても安心かなと。
| 項目 | WiFi東京プリペイド(2026年10月時点) |
|---|---|
| 端末 | 15,400円(買い切り・契約不要・事務手数料なし) |
| 対応回線 | ドコモ・au・ソフトバンク |
| 国内データ(初回) | 10GB 1,650円/30GB 2,750円/50GB 3,850円/100GB 5,980円 |
| 追加チャージ | 10GB 1,980円〜100GB 6,930円(24時間365日・即時反映) |
| データ有効期限 | 365日 |
| 海外 | 95の国と地域で、同じ端末にクレジットカードでチャージして利用可 |
| 解約違約金 | なし |
出典:WiFi東京プリペイド公式。ACアダプタは別途必要。
使い方はシンプルで、とりあえずプリペイドで10GBくらい入れておいて、「あ、ここ楽天モバイル終わったわ」という場所に当たったときだけ追加チャージする。チャージはその場で反映されるので、現地で困ってから買っても間に合います。有効期限が365日あるので、使わない月があっても無駄になりません。
海外でも95の国と地域で、同じ端末にクレジットカードでチャージすればそのまま使えます。楽天モバイル自体にも海外ローミング2GBが毎月ついてくるので、短い出張なら楽天だけで足りて、長い滞在はルーターにチャージする、という使い分けができます。
▶ WiFi東京プリペイド(買い切り型・3キャリア対応)を見てみる![]()
セットにしても、ソフトバンク1本より安い
楽天モバイルに保険のルーターを足しても、1年目で約3万円、2年目以降は年間約5万円、ソフトバンクの無制限より安くなります。
| 期間 | ソフトバンク メリハリ無制限+(定価) | 楽天モバイル+WiFi東京プリペイド(端末+10GB) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 89,100円 | 56,386円 | 32,714円 |
| 2年目以降(1年あたり) | 89,100円 | 39,336円(追加チャージなしの場合) | 49,764円 |
ルーターの端末代15,400円は、ソフトバンクとの月の差額4か月分で回収できます。追加チャージを年に3回(10GB 1,980円×3)しても、差額は4万円以上残ります。「大手の安心」にぼくが払っていたのは、年間5万円でした。その安心を、1万5千円の端末と年数回のチャージで買い直した、という計算です。
楽天モバイルをおすすめしない人
全員に向いているわけではありません。次に当てはまる人は、乗り換えないほうがいいと思います。
- 家族3回線以上・光回線・指定カードを、すでに1社でそろえている人:大手の最安4,928〜5,478円が適用されるので、差は年間2万円前後まで縮まります。手間に見合うかは人によります
- 山間部や地方で、楽天モバイルがつながりにくい場所に住んでいる人:保険のルーターで補うより、最初から大手を使ったほうが素直です
- 仕事で1日に何十件も電話をかける人:Rakuten Link経由の発信に慣れる必要があり、標準アプリからかけると30秒22円かかります
- 混雑時の速度制御が許せない人:公式に「公平なサービス提供のため速度制限する場合あり」と明記されています。ぼくは1か月使って困っていませんが、ゼロではありません
乗り換えの手順と、かかった時間
- MNP予約番号を取る:ソフトバンクはMy SoftBankからオンラインで取れます。引き止めの電話はありませんでした
- 楽天モバイルの公式サイトで申し込む:本人確認はスマホのカメラで完了。事務手数料は無料です
- eSIMなら当日開通:ぼくはeSIMで申し込み、プロファイルを入れてから30分ほどで通話とデータが使えました
- Rakuten Linkをインストールする:これを忘れると通話が有料になります
- WiFi東京プリペイドの端末を注文し、10GBをチャージしておく:届いたら電源を入れてWi-Fiにつなぐだけで、設定はほぼありません
申し込みから開通まで、手を動かした時間は合計で1時間かかっていません。15年間「面倒そう」で先延ばしにしていた作業は、実際には1時間でした。
よくある質問
楽天モバイルの無制限は、本当に上限がないのですか
データ量の上限はありません。20GBを超えると月3,278円の定額で、テザリングも含めて使い放題です。ただし、混雑時などには公平性のために速度制御がかかる場合があると、公式に明記されています。
テザリングだけで仕事をしても大丈夫ですか
楽天モバイルとドコモMAXはテザリングも無制限です。ソフトバンクのメリハリ無制限+は月50GB、auの使い放題MAX+は月60GBの上限があり、超えると大幅に速度が落ちます。パソコンで動画や画像を扱う人は、この上限が先に効きます。
WiFi東京プリペイドは、楽天モバイルがつながらない場所で本当に使えますか
ドコモ・au・ソフトバンクの回線に対応した端末なので、大手の電波が届く場所であれば使えます。10GB 1,650円から購入でき、追加チャージはその場で反映されます。データの有効期限は365日です。
楽天モバイルは海外で使えますか
Rakuten最強プランには、毎月2GBまでの海外ローミングが含まれています。それを超える長い滞在は、WiFi東京プリペイドの海外チャージ(3GB 3,400円〜)で補えます。
乗り換えにかかる費用はいくらですか
楽天モバイルは事務手数料が無料で、ソフトバンク側のMNP転出手数料も現在はかかりません。実費はWiFi東京プリペイドの端末代15,400円と、最初のデータ10GB 1,650円だけでした。
まとめ
同じ「ギガ使い放題」でも、大手3社と楽天モバイルでは年間で約5万円の差があります。しかも大手の最安料金は、家族・光回線・カードの3つをそろえた人だけの値段です。独立している人、一人暮らしの人、電話をほとんど使わない人にとって、楽天モバイルの条件なしの3,278円は、かなり正直な値付けだと思います。
エリアの不安は、買い切りのWi-Fiルーターを1台持つことで解けました。楽天がつながる場所では楽天を使い、つながらない場所では大手の電波を借りる。1万5千円の端末と年数回のチャージで、15年ぶりの乗り換えの不安はほぼ消えました。
あー、ソフトバンクさん、今までありがとう。PayPayはこれからも使っていきます。
※料金・サービス内容は2026年10月時点の各社公式サイトにもとづきます。割引適用後の料金は条件により異なります。